伊勢神宮』は皇室の祖先神につながる
天照大神をまつり、神社界でも日本の総氏神
として別格と尊ばれます。
20年に1度の「式年遷宮」で神をまつる社殿を
新しく造営し、御神体を遷すという大行事が
有名。なんと、1300年続いています!!

参照:伊勢神宮

近年では第62回式年遷宮にて平成25年10月2日
(内宮)と、平成25年10月5日(外宮)に
行われました。

それだけの場所ですから、日本人として一度は
訪れたい場所です。パワースポットとしても
有名で、いい気を発する場所に行くことは
メンタルケアにもつながります。神聖な場所に
行き、心を落ち着かせ、時の流れを静かに感じ
てみてはいかがでしょうか。
こちらでは伊勢神宮・内宮・外宮だけでなく
より効果があると言われているおすすめの参拝ルートをご紹介いたします。

目次

伊勢神宮概要

伊勢神宮はの正式名称は『神宮』。神宮には

内宮
皇室の御祖先の神と仰ぎ、私たち国民の大御祖神
(おおみおやがみ)として崇敬を集める
天照大御神(あまてらすおおみかみ)をお祀りする。

外宮
衣食住を始め産業の守り神である豊受大御神
(とようけのおおみかみ)をお祀りする。

この2つの他に
・14所の別宮
・43所の摂社
・24所の末社
・42所の所管社

これら125の宮社全て含め『神宮』といいます。
参照:伊勢神宮

これを全て回るのは困難ですが、なかなか
行ける場所ではないと思いますので伊勢に
行く際はぜひ1日かけてゆっくりこの気を
感じ、心を清める事をおすすめします。

<豆知識>
日本全国約8万ある神社のうち神宮と呼ばれるのは24しかありません。
(明治神宮・平安神宮・熱田神宮など)その中でも最高峰と言われるのが伊勢神宮です。

参拝時間(内宮・外宮・別宮)

10〜12月 午前5時~午後5時
 1〜 4月・9月 午前5時~午後6時
 5〜 8月 午前5時~午後7時
*月によって違うのでご注意を!

服装について

参拝時は、極端に大きいなどポップな
アクセサリーや露出が多い服装はさける。
学校や会社に行っても問題ないぐらいの
基準の服装で。
御垣内参拝に限っては、スーツを含めた
正装をしていないと参拝できない。

伊勢神宮 周り方

正式な周り方は
『外宮』 ⇨ 『内宮』
というのが昔からの習わしです。

理由は天照大御神がおっしゃられたと
されています。
よって参拝だけでなく、様々な祭事も
外宮から内宮の順で行われ、
天皇陛下、皇族の方々もこの順で
参拝をされます。

<注意>
外宮もしくは内宮だけを回るのは『片参り
といわれ縁起が悪いといわれています。

回る必要時間ですが、せっかくの伊勢神宮。
ゆっくり時間をかけて、神域の雰囲気、
神聖さをしっかり感じて回ることを
おすすめします。
個人的なイメージですが、
午前中早くから外宮をスタートし、
内宮に移動。そして13時前に終わらせ、
おかげ横丁で食事。というイメージがベスト
昼になると人がどんどん増えます。
スムーズに参拝するためにもオススメです。

しかし、こちらではより伊勢神宮を堪能して
いただく為に、こちらをご紹介します。
伊勢参りのご利益を上げる為、伊勢神宮に行く前にこちらに行くことをおすすめします。

二見興玉神社


<写真2>

二見浦は古くから船で伊勢参りに来る人の玄関口となっており、海でお清めをしてから伊勢神宮に向かうしきたりが以前はあったのです。ここは禊の聖地と言われていますので、ぜひまずここを訪ねてから外宮に行かれることをおすすめいたします。ここは写真2の夫婦岩が有名ですね。
早朝の景色なども最高ですのでぜひ早くから行く事をおすすめします。
そして、そこから外宮へ向かいましょう。

外宮基本参拝方法

まずは外宮から。外宮は
豊受大御神(とようけのおおみかみ)をお祀りし
ています。豊受大御神は内宮の天照大御神の
お食事を司る御饌都神(みけつかみ)であり、
衣食住、産業の守り神としても崇敬されてます。

<時間>
御正宮だけ参拝するなら20分。
別宮も一緒に回ると90分とと言われますが、
私は2時間ぐらいかけてゆっくり回って、
いただくことをオススメします。

<注意点>
外宮では左側通行となります。内宮は逆。
そして、真ん中は神様が通られます。
端を歩きましょう!

表参道火除橋(おもてさんどうひよけばし)


参照:観光みえ

外宮の玄関口。俗世と神域を結ぶ橋です。
心の中を切り替えましょう。

手水舎(てみずしゃ)

参照:観光みえ

火除橋を渡ってすぐ左側に見えます。
手と口を清めましょう。

<手水舎作法>
右手でひしゃくを持ち水をすくう。
そして、左手を清める

左手にひしゃくを持ちかえ、
そして、右手を清める

右手にひしゃくを持ちかえ、
そして、左手に水をすくって口をすすぐ

そのまま、左手を清める

ひしゃくを垂直に持ち、余った水を
ひしゃくの柄に伝わせ清める

水は最初に一度すくうのみで、その水で全てを
終わらせましょう。

第一鳥居

ここで、一礼をしましょう。ここからが、
神域となります。
これまでは神域に進むための準備。

*トイレは第一鳥居の手前まで、
この後はありません。ご注意を。

第二鳥居

さらに深い神域へ進むための神の門。
鳥居をくぐるごとに身の穢が祓われると
言われています。

御正宮(ごしょうぐう)

いよいよ、豊受大御神が祀られるメインのお宮
最初に参拝をしましょう。

<注意点1>
お賽銭箱がない。
伊勢神宮には、お賽銭箱がありません。
それは「紙幣禁断」といって、長らく天皇陛下
以外のお供えは許されなかったからです。
天皇陛下が国民の平和や健康、弥栄を祈願する
場所として考えられ、お願いでなく感謝する
場所だったのです。ですので、お賽銭箱の
代わりに白い垂れ幕の下にお賽銭を投げ入れる
ようになっています。
投げ入れる時は静かにそっと投げ入れましょう。

<注意点2>
注意点1にも書きましたが、ここは感謝をする
場所です。ですので、個人的なお願いをしては
いけません。日頃のご加護に対する感謝を
神様に伝えて下さい。個人的願いは、
それぞれの『第一別宮』で行いましょう。
外宮・・・『荒祭宮』
内宮・・・『多賀宮』

<注意点3>
伊勢神宮の正式な参拝方法は、通常と神社と
同じく「二礼二拍手一礼」です。

多賀宮(たかのみや)


参照:観光みえ

別宮の中で最も格式が高い宮。
豊受大御神の荒御魂の宮です。
格別に活動的で活発な神威を表した
神格の豊受大御神が祀られています。
新しいことを始める時にお参りすると
良いとされています。

土宮(つちのみや)


参照:観光みえ

多賀宮から少し戻ってすぐ。
ご祭神は、大土乃御祖神
古くから土地を守ってきた神様
外宮の鎮座以後は宮域の地主神、宮川堤防の
守護神とされ、平安時代末期に別宮に昇格。

風宮(かぜのみや)


参照:観光みえ

土宮の東の向いすぐ。
ご祭神は、風雨を司る級長津彦命、級長戸辺命
で、内宮別宮の風日祈宮(かざひのみのみや)
のご祭神と同じです。
農作物を育むのに大事な、雨と風を司る神様
元寇の際に神風を吹かせたと言われています。

他見所

外宮神楽殿(げくうかぐらでん)


参照:観光みえ

正宮に向かう参道の途中にある建物。
お神札授与所では、お神札、お守りを
始め神棚等の授与。また、御祈祷の申し込み
、外宮参拝記念の御朱印はここで。

勾玉池(まがたまいけ)


参照:観光みえ

勾玉の形をした池。5〜6月にかけ
約14000株の花菖蒲が咲きます。

せんぐう館(せんぐうかん)


参照:観光みえ
神宮の歴史と文化が学べるミュージアム。

月夜見宮


参照:伊勢神宮

外宮北御門から西へ伸びる
「神路通かみじどおり」をまっすぐ行くと
つきあたりにあります。個人的にも是非行って
いただきたい場所です。樹齢数百年の楠など、
多くの木々に囲まれた神域です。
ご祭神は月夜見尊
天照大御神の弟神で内宮別宮 月読宮のご祭神と
同じ。月読宮は月読尊と荒御魂をそれぞれ
別の社殿にお祀りしていますが、月夜見宮は、
月夜見尊と月夜見尊荒御魂を一つの社殿に
合わせてお祀りしています。

どうしても時間のない時は
表参道火除橋〜御正宮
そして、内宮へ向かってください。

内宮へはここからバスで約20分
詳しくはこちら



内宮基本参拝方法

いよいよ内宮です。
ここからますます神を感じる神聖な領域に入ります。

大鳥居

ここで、一礼
神域に向かう正門というべき鳥居。
心が引き締まりますね。

宇治橋(うじばし)


参照:伊勢神宮

内宮の玄関口。
五十鈴川にかかる全長101.8mの檜造りの
風光明媚で大きな橋。
日本百名橋の一つです。
宇治橋を渡って鳥居をくぐると神の聖界に入ります。
人と神とを結ぶ架け橋といわれています。

<注意>
外宮は左側通行ですが、内宮は右側通行
なので注意しましょう。もちろん真ん中は
神様が通りますので端を歩く。

*ここでポイント!!

入り口左側2番目の擬宝珠(写真参照)を
触りましょう!
この擬宝珠には宇治橋と参拝者の安全を願う
神札が入れられています。
そのご利益を得る為にこれを知っている人が
触れここだけ色が違っています。

五十鈴川御手洗場(いすずがわみたらしば)

かつての禊の場。近くに手水舎もありますが、
ここで手を清めるのがならわしです

瀧祭宮

五十鈴川の守り神として古くから大切に
祀られ、天照大御神に参拝に訪れたことを
取り付いてくださる神
ですので正宮に行く前に必ずここには立ち寄ってください。
ここでは名前と住所を伝えましょう。

御正宮(ごしょうぐう)

五十鈴川のほとりに鎮座する皇大神宮は、
皇室の御祖神であり日本人の大御祖神である
天照大御神をお祀りしています。
今から2000年前、皇位のしるしとして
受け継がれる三種の神器の一つである
八咫鏡(やたのかがみ)をご神体として
伊勢の地にお祀りし、国家の守護神として
崇める伊勢信仰は平安末期より全国に
広がりがみられました。
20段ほどの石段の上に天照大御神が祀られ
ており、年間約800万人が訪れています。

最初にも書きましたが、20年に一度建て替えられ、
神様が引越しをされる。式年遷宮という一番大事な神事。
これは『常若の思想』からきていると言われる。
ここでは約1万本の木材が使われますが、
以前のものはすべて捨てられるのではなく
全国の神社の修繕などに再利用されています。

参照:伊勢神宮

<注意1>
カメラでの撮影は禁止!
石段の下からのみOKです。

<注意点2>
外宮参拝方法にも書きましたが、ここは
感謝をする場所です。ですので、
個人的なお願いをしては いけません
日頃のご加護に対する感謝を
神様に伝えて下さい。個人的願いは、
それぞれの『第一別宮』で行いましょう。
外宮・・・『荒祭宮』
内宮・・・『多賀宮』

荒祭宮(あらまつりのみや)


参照:観光みえ

静かな緑の中へと石段を降りると荒祭宮へ。
ご祭神は、天照大御神の荒御魂(あらみたま)
神様の御魂のおだやかな働きを、
『和御魂(にぎみたま)』というのに対し、
荒々しく格別に顕著なご神威をあらわされる
御魂の働きを『荒御魂』とたたえます。
ぜひ参拝を。

風日祈宮(かざひのみのみや)


参照:観光みえ

ご祭神は、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)
の御子神で、特に風雨を司る神、級長津彦命、
級長戸辺命。雨風は農作物に大きな影響を
与えますので、神宮では古より正宮に準じて
丁重にお祭りしています。
蒙古襲来の際に神風を吹かせたとされてます。

神楽殿(かぐらでん)


参照:観光みえ

御祈祷を希望する場合の申し込み場所。
お守り、御朱印を頂ける。神札授与所も
こちらで。

参集殿(さんしゅうでん)

寒い時や疲れた時に便利な場所。
資料やおみやげもある休憩室
無料でお茶がいただけます。

子安神社(こやすじんじゃ)


参照:観光みえ

大山祇神の娘神である木華咲耶姫神
(このはなさくやひめのかみ)をお祀りし
地元の方からは、安産、子授けの神として
崇敬されています。

月読宮(つきよみのみや)


参照:伊勢神宮

ご祭神は月読尊。天照大御神の弟神で外宮別宮
月夜見宮のご祭神と同じです。
「月を読む」と記すとおり、月の満ち欠けを
教え暦を司る神であることを意味します。
右から
月読荒御魂宮②
月読宮①
伊佐奈岐宮③
伊佐奈弥宮④
の四別宮が並んで鎮座し、
①から④の順にお参りされるのが一般的。
参照:伊勢神宮

倭姫命(やまとひめのみや)


参照:伊勢神宮

内宮と外宮を結ぶ御幸道路の中ほどの倉田山に
鎮座し、倭姫命をお祀りしています。

こちらで一通り内宮は終わりです。
そして、参拝後にぜひ立ち寄っていただきたい所が、

金剛證寺

『伊勢音頭』に、「伊勢に参らば朝熊をかけよ、
朝熊かけねば片詣り」と歌われ朝熊=金剛證寺。
つまりここに行かねば半分しか終わっていないという意味となります。
なぜそれだけ重要なのかと言いますと、
この金剛證寺の位置が伊勢神宮からみて
北東に位置し鬼門の方向にあり、
ここがあるので伊勢神宮に邪気が流れないと
言われているそうです。
ここには極楽浄土をイメージした素晴らしい境内があります。

これが今回おすすめしたい参拝ルートです。



御朱印について

伊勢神宮で御朱印がもらえるのは7つ。
内宮・外宮・月讀宮・瀧原宮・伊雑宮・倭姫宮・月夜見宮
こちらをコンプリートするにはレンタカーをおすすめします。

おかげ横丁

有名な『赤福』の本店など、
約4000坪の敷地内に、江戸から明治期に
かけての伊勢路の代表的な建築物が
移築・再現され、この地方の魅力が凝縮。
三重の名産品など一度に体感できます。
内宮を回った後、ぜひ立ち寄ってください。

町並みの特徴は、伊勢人が
“神様のお住まいと同じ平入りでは恐れ多い”
と妻の部分に玄関を設けた「妻入り」。
雨風の強い伊勢ならではの外壁の仕上げ
「きざみ囲い」などが主です。

伊勢人の中には、日々あることを神に感謝する
神恩感謝」の精神が受け継がれ、
自然の恵みに感謝し、日々おかげさまの心で
働く、伊勢人たちによって息づく町、
それが「おかげ横丁」です。
参照:おかげ横丁

ここではお買い物もそうですが、様々な
歩きながら食べる美味しいものが存在します
ので、ぜひお好きなものを食べてください。
もちろん、赤福・伊勢うどん・お酒・真珠
など有名どころも全て揃っています。

まとめ

1300年以上続く、伊勢神宮。
江戸時代の人たちが一生に一度は行きたい
と願った場所。せわしない世の中です。
ぜひ一度訪れて、神様に対峙するのと同時に
自分と対峙してみてはいかがでしょうか。
距離はありますが、十二分にその価値が
ある場所です。できれば一年に一度は
訪れたい場所です。
40代の皆様。ここから大逆転、または
さらなる素敵な人生を誓うのも良いと
思います。オススメです。