日本人の生活に欠かせない神社・お寺。しかし、時が経つにつれて信仰もうすくなり、正しいマナーも忘れてしまっています。人々の心の癒し、力を与えるこういう場所はこの先も必要です。ぜひ正しいマナーを覚え、日々の生活に感謝してみてはいかがでしょうか?

目次

覚えておきたい参拝マナー

この20個は最低でも覚えておきましょう。

1)参拝はどこの神社にするのが一番?

参拝はまず自分の住んでいる土地に住む人々を守ってくれている氏神様に参拝をする。その土地に住んでいる人々はご利益を受けやすい。有名な神社を参拝するのはその後で。氏神様に参拝をしておくと、神様同士が「橋渡し」をして頂けて、ご利益が受けやすいと言われています。

*自分の地域の氏神様がわからなければ「神社本庁」のサイトで調べる事ができます。
*地元に住んでいない方で地元に帰った際には、産土の神様への参拝もしましょう。生まれた場所は縁あってのもの。生まれた土地に感謝する事も忘れずに。

2)服装は?

神様にお会いに行くので、派手な服装、ラフな服装はさけましょう。一般参拝ではそれほど厳しくはないですが、露出が多い、派手な色、ジャージやスエットのようなラフな格好、ドクロマークの入った服装などは着ていかない。昇殿参拝のような正式なものに関しては、スーツなどの正装がオススメです。

3)昇殿参拝(しょうでんさんぱい)はすべき?

昇殿参拝は通常の参拝より、より神様に近づけこれこそが正式な参拝方法でご利益を受けやすいと言われています。最初に社務所に何をお願いしたいかを伝え初穂料(はつほりょう)を納めます。相場は5千円ほど。あらかじめ封筒などに入れ「初穂料」と書いておきましょう。叶えたい願いに対してはぜひやっておく事をお勧めします。

*『初穂料』昔は稲が収穫される秋に神様に感謝を込めてその年の新米をお供えした事が名前の由来です。

4)鳥居をくぐる時は?

鳥居の先は神様の領域となり、鳥居は外界と聖域の境界線。ですので、くぐる前には厳粛な気持ちで、服装を整え、一礼を忘れずに行いましょう。帰りの際も、鳥居をくぐった後、感謝の気持ちを込めて一礼をしましょう。

5)参道は真ん中を歩いてはいけない

参道の真ん中は「正中」とよばれ神様の通る道。ですので、真ん中は通らず、端を歩きましょう。

6)手水舎(ちょうずや)の作法

参拝者が参拝前に心身を清めるための場所。
1、右手で柄杓(ひしゃく)をもち左手に水をかけ洗い清める
2、左手に柄杓を持ち変え、右手に水をかけ洗い清める。
3、再度右手に柄杓を持ち変え、左手に水を注ぎその水で口をすすぎ、左手を洗い清める。
4、柄杓をたて、残った水で自分の持った部分を清め、元の位置に戻す。

7)賽銭の金額は?

拝礼ではまずお賽銭を入れるのがマナー。
金額によって違いはないと言われています。5円(ご縁)や15円(十分なご縁)、穴の空いた硬貨(願いが通る、見通しが立つ)などゲン担ぎで決める方は多いです。しかし、本気で願うことなどはぜひ気持ちでも多めに入れるのも良いと思われます。

8)鈴って何回鳴らすの?

お賽銭を入れた後、鈴を鳴らします。ドラマや映画のシーンでもよく出てきますね。鈴には呪力があるとされ、魔除けなどお祓いの意味があります。マナーとしては一回だけ鳴らします。

9)参拝方法

いよいよ参拝!マナーとしては二礼二拍手一礼。
1、お辞儀を2回。
2、音を出すように2回拍手
3、両手を合わせてしっかり祈願
4、祈願を終えたら最後に一礼

10)参拝はお願いだけではダメ

参拝は神様に頼るだけの「お願い」だけではいけません。他力本願になってしまうので。大事なのは「誓い」を立てること。自分自身もそこに向けて努力をします。という思いと決意を表すことで、より良い結果に結びつきます。

11)参拝はまず住所を!

参拝をする際はいきなり願い事を言うのでなく、まず挨拶から。名前・住所を言ってから願い事をしましょう。

12)絵馬の作法

絵馬の由来は、もともと馬は神様の乗り物とされ、馬を奉納していました。しかし、お互いに馬を奉納することは大変なので、平安時代から馬を描いた絵で代用するようになったと言われています。具体的な願いを書いて奉納しましょう。

13)おみくじのマナー

おみくじは持って帰るの??悪いくじだと神社につけて帰る人が多いですが、実は本来全て持って帰るものと言われています。凶でもそれを見て自分を戒める意味合いもあり、悪いものではないそうです。持ち帰り神棚に置くか、自分の財布に入れておくなどします。そして、1年経ったら神社にもっていきましょう。

14)破魔矢のマナー

破魔矢とは、その名の通り「魔を破る矢」として魔除けの意味を持ちます。授与された破魔矢は、神棚にお祀りしましょう。こちらも効力は1年ですので、受け取った神社に戻しましょう。

15)お札のマナー

お札を持ち帰ったら、必ず神棚におきましょう。神棚がなければ、風通しの良い、自分より目線の高い位置に。できれば白い紙を敷いた方が良い。日々感謝の意持ちをもって拝礼をしましょう。

16)お礼参りを忘れずに

願いが叶ったら、必ずお礼参りをしましょう。ただお願いだけでは失礼です。すぐにではないですが、必ず行きましょう。
もちろん、叶わなくてもお礼をすることが大事。必ず次につながります。

17)香炉のマナー

お寺の場合は香炉があるところがあります。お線香の香りは仏様をもたらします。また、香炉で線香を焚き身を清めます。用意されている場合は献香しましょう。基本は1本。その際、参拝者から火をもらうことは「業を受ける」とされるのでやらない。ろうそくなども同様。また、お線香の火を息で消すのも良くないとされ、手で仰ぐなどしておさえましょう。

18)初詣の期間は?

松の内の期間には年神様がいらっしゃるという理由で、その期間に済ませるというのが一般的。松の内は1月7日まで(一部関西方面などでは15日)とされています。
*新年の挨拶や年賀状もその期間内に済ませましょう。

19)初詣は寄り道をしないで帰る

せっかく頂いた福を落としてしまうとされています。そのままご利益をもって帰りましょう。

20)神社と寺の違い

神社・・・神道の神様をおまつりしているところ
お寺・・・仏様をおまつりしているところ

まとめ

神社・お寺(もちろん教会も)ともに古より日本の人々の暮らしに欠かせない場所です。自分の心を安定させてくれる場所でもありますから、しっかりとしたマナーを抑えてお参りしましょう。しっかり毎年行っている。信じている。神様に誓ったから。などいざという時に後押ししてくれます。途中でも述べました通り、他力本願でなくしっかり自分の力で動く為の誓いをしましょう。