「老後、独りの場合どうなるの?」
「貯金はいくらあれば良いの?」
誰しも抱える老後の不安。
超高齢化社会に突入している日本。
その中でも特に不安視されるのは独身男女の老後。
増える孤独死問題。
今後ますます増えていく一人暮らしの高齢者。
40・50代で独身の方や現在は結婚していても今後離婚の可能性もある方など、老後に後悔しないために、今現在の老後の問題を見て、20年後の自分が進言に来たと思ってやれることを今のうちにやっておきましょう!!
目次
65歳以上人口の実態
まずは実態から把握。
(参照:総務省統計局HP)
上記の統計局の表を見てください。65歳以上人口は平成27年で3395万人(4人に1人!)という状況から、20年後の平成47年には3741万人(3人に1人!)へと増える。3人に1人!!恐ろしい数ですね。。。
さらに。。。
(参照:内閣府HP)
こちらは一人暮らしの高齢者人口推移。
1980年には男性19万人、女性69万人。
高齢者人口に対しての比率は男性4.3%、女性11.2%でした。
2015年には男性189万人、女性412万人。
比率は男性12.9%、女性21.3%となりました。
2035年では男性261万人、女性501万人。
比率は男性16.3%、女性23.4%となり約13人に1人は一人暮らしの高齢者となる。
孤独死問題
今後も増えていくとされる孤独死問題。現在は年間2000件とされていますが、実は3万件にも及ぶとされ、10年後には10万件を超えるとも言われています。中でも男性は女性の2倍になっています。孤独死になりやすい問題として、
*独身者(死別含む)
*慢性疾患
*親族がいない
*都市部在住(交流がないため)
こういった環境の方に多い傾向があります。
ここに今のうちすべきことが見えますね。
今後さらに高齢者の問題が増え、対応すらままならない状況も予測されます。介護人口も10年後で38万人が不足すると言われています。体が健康ならまだしも、万が一なんかあった時など大変です。いろんなリスクを回避するためにも今からできることをやっておきましょう!
老後の後悔
プレジデントオンラインの高齢者男女約1000人のアンケートによると、
1位・・もっと貯金をしておけばよかった
2位・・もっと色々勉強すればよかった
3位・・いきたい場所へ旅行すればよかった
4位・・年金で暮らせるよう生活設計すべきだった
5位・・退職後も使える資格を取ればよかった
6位・・もっといろいろチャレンジすべきだった
7位・・個人年金に加入すべきだった
8位・・体力のあるうち不要なものを片付けるべきだった
9位・・家事をもっとできるようにすべきだった
10位・・老後のレジャー資金を貯めるべきだった
といった後悔が上がっています。それならば今から自分は同じことにならないように対応すればいい。今から動けばだいぶリスクは減ります。真剣にしっかり考え、動きましょう!
老後の後悔から考える対策
1位 もっと貯金しておけばよかった
後悔ベスト10のうちお金のことは、1、4、7、8位と半分近くはお金のことになっています。では今からいくら貯めておけば大丈夫なの??様々なフィナンシャルプランナーの見解はありますが、平均すると3,500万は必要になるだろうと言われています。
年金で月に15〜18万前後、それにいくら不足するかが必要金額になります。
まずチェック!!
独身で65歳まで働き、90歳まで生存の場合
①年金の予測金額を出しましょう。日本年金機構のサイトを見れば、基礎年金番号で調べられます。
②月々の必要金額 最低20万(夫婦の場合30万)年金15万と考えると
不足額5万×12ヶ月=60万
60万×25年=1,500万
少しゆとりを持った生活(月々30万)とすると
15万×12ヶ月= 180万
180万× 25年=4,500万
③いざという時の預金200〜300万
結果
必要最低イメージ・・1500万
ゆとりイメージ・・・4500万
となります。
その金額➗(65歳ー今の年齢)=老後必要貯金
と考えましょう。
これを今から確実に貯める!そうする事によって、1、4、10位はクリアできます。10位のレジャーを考える方はゆとりイメージぐらいは必要という事。「自分は手に職があるから定年はないので大丈夫!」なんて事は有りません。健康は保障されませんから。今から準備しましょう!
個人年金はできるなら入るべき
7位の個人年金については、
個人年金は可能なら入るのをおすすめします。
理由としては、確実にたまりやすいという事。
なんとなく貯めようではなかなか貯まりません。また、所得税減税にもなります。今話題の『個人型確定拠出年金』もおすすめです。できる事は今のうちにやりましょう!!
必要貯金をこれで貯めるのは財テクの一つ。
2位 もっと勉強しておけばよかった
2位のこちらに関しては、私の考えとしては何とも言えません。
理由はいくつからでも勉強はできるからです。
70歳過ぎても大学に通う方はいます。
勉強はやりたいと思った時にやるのが一番です。
やらされても頭に入りません。
例えば、高校・大学の授業。社会人になってもっと勉強しておけばよかったと感じている自分と、過去の若い自分。
記憶力は明らかに後者が上ですが、きっと試験をしたら前者が勝ちます。
理由は簡単。
「必要と思っているし、興味を持っているから」
ですので、
「やりたいと思った」
「興味があったけど自分には無理と思って諦めて勉強しなかった」
という事をやっておけばよかった。ということでしたら絶対にすべきです。
「できる・できない」と自分に限界という制限をかけた選択していた過去をやめ、「したい・したくない」という選択、もしくは「楽しい・楽しくない」で責任持って自分が選択したならば後悔はないでしょう。それをしていくことが十数年後こういう風に言わない対策になります。
あなたは後悔しない選択をしていますか?
3位 行きたい場所へ旅行すればよかった
有給を取らない日本人の方には多いのではないでしょうか?
こうなる理由は、時間・お金・身体・気持ちの4点が挙げられます。
【気持ち】
会社の環境もあるとおもいますが、自分自身で「いったらまずいだろうな。。。」と思い、結局どこも行かないまま高齢に。日本人あるあるですね。
【時 間】
こう思う人の感情は、しょうもない時間使っていたなら、世界を見ておきたかったという後悔の念が強いタイプ。これは人の価値観ではありますが、若ければ若いだけ感受性も高いので、世界を見て刺激を受けるのは大事だと思います。時間を有益に使っていないと思われるのでしたら、たった一度の人生。世界を地球を見ておくのはおすすめです。
【お 金】
お金がないからいけない。。。これは様々な理由があり、一概には言えません。しかし一般的には海外に行くお金は頑張れば貯められます。必ず。これは言い訳に近い。計画を立ててお金を使いましょう。
【身 体】
これが一番つらいですね。元気なら今から行けるものの、身体をこわしたりするといけなくなります。行ける時にちょっと無理しても(身体ではなくお金や時間など)いくべき。身体を壊してからでは遅いです。
5位 退職後も使える資格を取ればよかった
これは今すぐでもすべき一つの事ではないでしょうか。
やはりいくつになっても『依存する』という行為は人間を弱くしますし、年をとらせます。
強がるとかではなく、いくつになっても「自分で生きていけるぜ!」というファンキーな高齢者はカッコいいですよね。
年齢なんて関係ない!!飼われるな!!矢沢栄吉さんの様にいつまでも熱く生きていたいです。
実際、高齢でも使えて役に立つ資格をいくつかご紹介。
もちろん取得しただけでお金になるという事はありません。
その後の仕事には有利になりますし、なにより準備が大事。
介護福祉士
介護資格の中で唯一の国家資格。こちらは試験資格が実務3年と高いハードルがあるので、やや現実的ではないのですが、取得すればお仕事に直結しやすい資格です。介護は確実に広がる分野なので、介護系の資格は実務に一番結びやすいといっても過言ではないです。
詳しくはこちらを参照ください。
介護職員初任者研修
介護職のスタートの方々が持つ資格です。試験資格もなく、最短一ヶ月で資格がとれるのも魅力。この仕事は高齢の方がやると、年代に近い人は気持ちを汲んであげられますし、上の方の困っている事に対処してあげ、自分でも気をつけるなど教えをこう事もできます。詳しくはこちらを。
電気工事士(第二種)
「第二種電気工事士」は、一般用電気工作物の電気工事ができ、「第一種電気工事士」は、一般用電気工作物及び最大電力500KW未満の自家用電気工作物の電気工事ができます。
試験資格のハードルがなく、人気のある職種ではあるのでライバルは多いです。
詳しくはこちらを参照ください。
マンション管理士
マンション管理士とは、マンション住民間の規律を定めた法律である区分所有法や民法、不動産登記法などの特別な知識と能力を備えたマンション事務の専門職。マンションの1階受付に座っている管理人とは違います。法律的な知識を備えた管理人がマンション管理士です。マンション住民間で日常的に発生するさまざまなトラブルに対し、住民の立場から相談に乗って、解決に導くためアドバイスを行います。詳しくはこちらを参照ください。
その他、仕事という事に直接結びつかないにせよ、仲間を作る事や話のネタ。面白い人として呼ばれやすくなりコミニケーションや自分自身のアイデンティティーとなる資格もあります。
阪神タイガース検定、夜景鑑賞士検定、温泉ソムリエ検定などなど。
歳をとって一番怖いのは『孤独』です。
こういった資格は人とのコミニケーションに役立ちます。
お時間がある様でしたら、何か好きなものの資格を持つのも面白いとともいます。
詳しくはこちらを参照ください。
8位 体力のあるうちに不要なものを片付けるべきだった
これは今社会問題にもなっています。
自分だけでなく、親の家などの片付け。
体力があるうちなら自分でできますが、体力がなくなってくるとそうもいかない。
業者に頼むのもお金がかかります。
これは事前にしっかり断捨離しましょう!「もったいない」「思い出があるから。。。」など捨てられない気持ちはわかりますが、やはり事前に行いましょう。
これは事前にわかっていれば必ずできる事です。
9位 家事をもっとできるようにすべきだった
これは男性に多い意見です。
奥様に言えばものが出てくる。
昭和世代の方には多いのではないでしょうか。
奥様に先立たれたりしたら何もできない。
という事例は多々あります。
炊事・洗濯・掃除ぐらいは自分でできるように今からしましょう。
まとめ
いかがですか?「今から準備しないとな」「わかっているよ」などいろんな意見があると思いますが、何事もいかに準備をしておくかが大事。気づいたときにやる。20年後の3人に1人が高齢者という超超高齢化社会を充実するためには今これを見てすぐ動けるかどうかによっても大きく変わると思います。ぜひ参考にしてください。