仕事でも、恋愛でも、誰しも『必要とされたい』と思い悩むときがあると思います。
ではその悩みはどう解決すれば良いのか。そういうときはすでにそうである人に習うのが鉄則。ということで、今回はアメリカでも日本でも愛されるキャラクターの持ち主『ソフトバンクホークス 川﨑宗則選手』から必要とされる理由と必要とされるためにすべきことを自分なりにご紹介していきたいと思います。
目次
人の悩みの大半は。。。
世の中の人の悩みの大半を占めるのが『人間関係』。
今話題のアドラー心理学でも《人間の悩みは全て対人関係の悩みである》と言われるほど。
万人に好かれるというのは難しいかもしれません。
しかし、自分が好まれない理由を全て、自分が変えることのできない他人のせいにするのはただの時間の無駄です。
そして、人の不満や悪口を言っていることでマイナスを引き寄せます。
(人の悪口や不満ばかり言っている人と人は一緒にいたいとは思いません)
人間関係において、アドラーは
【健全な人は相手を変えようとせず自分が変わる。不健全な人は相手を操作し変えようとする】
とも言っています。
<アドラー心理学とは 今から学ぶアドラー心理学(いくつからでも人は変われる)>
ですから悩みを少しでも解消していくためにも、まず自分の行動を変えることが大事。
「明日を変えられるのは行動」だけです。
日本での実績は名球会入りが確実視され、日本だけでなく言葉の通じないアメリカでも人気者となり、シカゴ・カブスでは選手に入れなくてもその人柄を買われベンチ入りした川﨑宗則選手から「必要とされる人」とはどういう人かの事例から、変わるヒントを探りたいと思います。
人から好かれる・求められる人とは
人は千差万別ですので全て一致するとは限りませんが、自分がどういう人と一緒にいたいかを考えたら、どういう人が好かれるかが見えてくると思います。いい人脈作りをしている方々の話を伺っても、このような意見が大半でした。
【一緒にいたい人のタイプ】
*明るい人
*前向きな人
*笑顔が多い人
*尊敬できる人
*有益な情報を持っている人
【一緒にいたくない人のタイプ】
*暗い人
*愚痴ばかり言うネガティブな人
*人の悪口を言う人
*人のせいばかりする人
*依存ばかりする人
こういう意見が多いです。ではこの意見を踏まえ、川崎宗則選手を見ていきましょう。
川崎宗則選手
<参照:YouTube>
出 身:鹿児島県
生年月日:1981年6月3日
経 歴:鹿児島工業高等学校〜福岡ダイエーホークス(ソフトバンクホークス)〜シアトル・マリナース〜トロント・ブルージェイズ〜シカゴ・カブス〜福岡ソフトバンクホークス
川崎選手は2001年から2011年ソフトバンクホークスで活躍。日本での11年間の成績は通算安打1343本、通算打率2割9分4厘、2004年には【盗塁王】獲得、最高年棒(推定)2億9000万円と輝かしい実績。そのまま日本にいれば2000本安打を達成し、名球会入りはほぼ確実と言われていましたが、憧れのイチロー選手を追いかけメジャーに移籍。2チーム目のブルージェイズでは通訳もなしの契約をする。メジャーに移籍してから3年間で137本とヒットは大幅に落ちました。しかし、彼はファンからだけでなく選手からも愛されました。その理由を事例から見て、自分の行動に置き換えていきましょう!
明るく元気で前向き!
<参照:You Tube>
常に誰よりも元気に楽しく過ごす
マイナーの試合の移動はとても大変。バスで移動も。。。そんな状況でも川崎選手はオクラホマまでの10時間のバス移動の際、
『バスが豪華版で椅子を倒すと、フルフラットのベッドになってね。これは楽だった。みんなカードゲームをやったり、バスにはカラオケも完備されてて、みんなのリクエストに応えて1曲歌いました。こんな感じで、今年も僕は元気でやってます』と常に楽しい状況を作り出しています。
⇨このことに対してただ不平不満を言っていたら、この10時間もただ疲れるだけで暗くマイナスな時間になってしまう。どんな状況でも笑って楽しくし、有意義な時間にした方が圧倒的にプラスです
どんなに理不尽で、苦しい状況でも明るく元気、笑顔。決して腐らない
これはサッカーの中田選手なども持ち得る能力。海外ではどんなに実績を出していても、戦術や分厚い選手層で出場機会に恵まれないことがある。そんな状況であろうと腐って、自暴自棄になんてならず、文句も言わず、自分の実力と努力を続ける。だからこそチャンスがまた巡ってきたときに最高のパフォーマンスができるのです。
普通はメジャーとマイナーを行き来するだけでも大変。なおかつ結果を求められる。たとえ結果を残しても、球団側がプロテクトしたい若い選手の契約を優先させる場合は、非情の通告を受けることも頻繁。普通なら腐ってしまいそうな状況。
しかし、川崎選手は誰よりも前向きに明るく・楽しく・努力を続ける。そんな川崎選手が3Aからまたメジャーに昇格が決まり、戻ってチームのロッカーで「Im back!(戻ってきたぞ!)」と言ったら、歓声が上がり、そのときのチームの雰囲気がガラッと変わり、明るくなったそうです。
⇨世の中公平なんて思ったら大間違い。特に海外やプロの世界では。しかし、そこで腐ってしまったら誰も助けてくれません。仕事でもそういうときは誰でもあるはずです。そういうときこそ、腐らず前向きに。自分を成長させるチャンスと捉えましょう。
努力で自分を変えてきた
日本からアメリカへ移籍した当初はメジャーではなくマイナー契約。言葉の問題、練習の違いやメジャー昇格へのプレッシャーで眠れない夜やいらだつ日々が続いた。そこで、川崎選手はこのままではいけないと、行動を変えます。
①大きな声を出す
元気を出すには大きな声を出すのが一番。海外で萎縮してしまうのを避ける為、とにかく大きな声で元気に話す。
⇨元気のないとき声が小さくなってしまっていませんか?行動を変えれば気持ちも変わります。
②恥をかくことを恐れない
まわりの会話が全くわからず、そこで怖がっているだけでは何もできないまま。そこで、2チーム目のブルージェイズでは、あえて通訳を付けず、恥をかくことにしたそうです。日本であれだけ輝かしい成績を残した選手がプライドを捨て、アメリカで成功する為に選んだ行動。
⇨うまくいかないとき、臆病になって、何もできなくなっていませんか?やった恥より、何もしなっかた事を恥じる。そういう心構えで!
③自分からどんどん声をかける
英語が堪能でなくても、日本語が混ざっても恐れず、どんどんチームメイトと話す。自信がなくなって、話しかけなくなればより孤独になり、成功が遠のく。結果、チームメイトから飲みや食事に誘われるようになる。
川崎選手はいわゆる‘飲みニケーション”を大事にし、チームメイトとどんどんお酒を飲みに行く。「言葉がわからないから」とありがちな言い訳をして、一人でいるなんてことはしない。その人懐っこさがチームに笑顔を呼んでいます。
⇨仕事でもありがちなケース。自分がミスをしたりすると、人の目線が突然冷たく感じてしまい、孤独を感じてしまう。そのため声もかけられず、一人になりどんどん落ち込んでしまう。。。そういうときこそ自分から声をかけましょう!思っているほど人は自分のことを気にしていません。
④弱さを知っているから優しくできる
『ネガティブでもいい。ネガティブな部分があるから人に優しくできる』
イベントで川崎選手が言った言葉。ミスしても切り替えは無理と力説しました。もともとそれほど気持ちが強くないタイプの選手だと思われます。しかし、それをカバーしようとあのキャラクターを定着させたのでしょう。だからこそ人の弱みもわかり、本当の優しさで人と接することができる。それが川崎選手の人間味を出し、人から愛されるのでしょう。完璧な人間なんていない。そこをカッコつけず、認めている事が大事です。
⇨弱さを認めることが大事。認めてしまえばあとは簡単。行動するのみ。一番いけないのは「こんなはずじゃない」と自分を認めず行動も変えないこと。完璧じゃないからこそ人の痛みもわかります。
⑤自分を変えるためにあえて大変な道を選ぶ。
『苦楽あれば苦を選べ』先人の教え。敏腕経営者でもこの言葉を胸に仕事をしているという方は多い。5年連続マイナースタートという不安定な生活。周りから見れば「日本に戻れば、最高の待遇をまだ受けられるのに、何故?」と思うでしょう。しかし、川崎選手は『大変なところをあえて行こう。そっちの方が(自分が)大きく変われるんじゃないか』と夢を叶えるために、苦を選択している。
⇨これは成功の鉄則。アドラー心理学でも「人は変わりたくないから、言い訳をして納得をさせる」という考え方がありますが、まさにそこです。良くなるのはわかっていても変えるのは簡単ではありません。その甘えを捨て、踏み込んだ先に上のステージが待っています。
川崎選手は初めからではなく、もがき苦しんだMBLで弱さや今の自分を受けとめ、“I’m enjoying myself”という言葉にたどりついたそうです。完璧でない人間臭さ。そこが垣間見える川崎選手に人は共通するところを見出し、応援したくなるのでしょう。
性格だけじゃない実力がある
<参照:You Tube>
川崎選手はその明るいキャラクターが目立つが、それだけでメジャーに入れるほど甘くはない。川崎選手はプライドを捨てたというのはあくまで恥ずかしさという無意味なプライドを捨てただけ。一流選手としてのプライドは持ちえ、その中でも一流と呼ばれる努力は絶えず行っている。それがわかるのがこの言葉です。
「カワサキほど試合前の準備に余念がない選手はいない。明るさと性格のよさが誰からも愛されているのは間違いないが、それ以上にいつでも試合に出られるように、試合に出た時は最高のパフォーマンスを披露できるように、常に努力を怠らない姿勢が、他の選手の手本になるんだ。軽視されがちだけど、守備力は高いしね。彼がチームにいるといないとでは、雰囲気が少し変わるんだ。押しつけがましくなく、それでいて人を巻き込む不思議な力を持つ男だよ」この言葉でわかると思います。川崎選手は決して【色物】として人気なのではなく、実力をふまえたキャラクターだからこそ、選手からも愛され、必要とされるのです。
⇨これは仕事でも恋愛でも一緒です。わかりやすく恋愛に例えると、愛情ばかりで長く一緒にいる事っていうのは難しい。しかし、そこに尊敬する何かがあれば全く別。常にお互い尊敬できるように磨いている事は大事。仕事でもただ明るいだけで、本質の仕事ができなければただのお調子者となります。努力は決して怠らない。だから川崎選手は必要とされるのです。
利他の精神
『チームワークとは喜びも悲しみも分け合うこと。他人のヒットを心から喜び、エラーも悔しさを分け合う。それこそチーム』
と川崎選手はチームワークについて話しています。本当はプロの選手として試合に出れなくて悔しい思いもあるでしょうが、そこは全く出さずに、本人以上に喜んだり悲しんだりできる。心からできる人はなかなかいません。
⇨これはここだけでなく、いろんなところで聞く事だとは思います。この精神は人間として本当に持ちたいものです。それも心から。必ずそれができる人は幸せになれるし、その時点で幸せを感じているのだと思います。
まだまだエピソードはあるのですが、これぐらいに。
もっと川崎選手を知りたいと思われた方はこちらを<川崎選手オフィシャルサイト>
まとめ
いかがでしたでしょうか?これを見て「川崎選手だからね」と思いましたか?100%川崎選手の真似はできなくても、自分を変える行動に移す勇気やヒントを得て、人のせいにするのでなく自分が変わる力に変えられれば明日は変えられます。
私は「明るく」「前向き」「笑顔」この3点を持っている人は最強だと常々思っています。
職場の人間関係、今後確実視される老人問題ですらここからヒントを得られれば変えられるのではないでしょうか?川崎選手が歳をとったとしても、このキャラクターであればいろんなところに呼ばれるでしょう。川崎選手のような気持ちを身につけることは誰でもできると思います。みなさんの努力次第。川崎選手のこれを維持できるモチベーションは「HAVE FUN!」(楽しもう!)川崎選手の大事にしている言葉ですね。いつでも楽しめる自分を持ちましょう。そこから明日は変わります。