*10代でブラジルに渡りブラジルの名門サントスに入門
*1993年 Jリーグ最優秀選手・ベストイレブン
*1993年 アジア年間最優秀選手
*1994年 アジア人初セリエAプレイヤー
*1994年 W杯最終予選敗退(ドーハの悲劇)
*1996年 Jリーグ得点王
*1998年 W杯目前で代表落選

これは一人の人間の栄光と挫折。これだけ上下の波があっても、いまだピッチに立ち続けている。それがキングカズこと三浦和良。今や当たり前となった日本のW杯出場。しかし日本サッカーに最大限貢献し、W杯を夢見て好きなサッカーに打ち込んだ功労者はW杯のピッチに立つことは許されなかった。通常なら心折れて、選手生活をやめていてもいいぐらい。しかし、彼は2017年Jリーグ開幕戦にも出場し、勝利に貢献している。その歳なんと50歳。いくつになっても前を向いて戦い続けられるモチベーションの維持方法を、三浦選手から考えていきたいと思います。




目次

三浦和良選手 プロフィール

みうら・かずよし/1967 年静岡県生まれ。
1982年、15歳の頃。ブラジルのチームからキャリアを始め、Jリーグ発足前に日本に戻り、Jリーグ発展に勤める。
得点王、ベストイレブンなど数々受賞。
そののち、イタリア、クロアチア、オーストラリアで経験を積み、2006年に再び日本に戻る。
現在は横浜FC に所属し、日本最年長プロサッカー選手として活躍中。趣味はカフェ巡りとマフィア研究。

50歳最初の試合後の言葉

試合後のインタビューで、カズは「今日も最高の雰囲気を作ってくれた。これからも高いモチベーションで続けられるようにみんなで力を合わせて前を向いてやっていきたい」と語り、50歳となったこれからも現役への強いこだわりを示している。

行動から見るカズ選手の強さの理由

①自分の身体の把握が正確

自分の身体を客観視できる感覚に優れている。現在自分の身体がどのような状態なのか、どう操るとどういうパフォーマンスを発揮するのか、どんなトレーニングをすると身体がどう変化していくのかなど、正確に把握しています。ビジネスで言う所の現状把握力に優れているというところでしょうか。良いも悪いも把握し、悪いところは改善対策、良いところは伸ばす。王道です。

②いくつになっても率先垂範

チーム練習では先頭を切ってランニングをする。若手選手以上のトレーニングができるフィジカルを維持する。ベテランになるとマラソンも後ろの方をマイペースで走り調整する人もいる中、カズ選手は若手のように常に先頭で走る。いつまでも新人の頃のように新鮮でいられるんですね。これは本当に「サッカーが好き」だからこそ。

③素直さ

歳をとると一番失いがちなもの。ましてや実績のある選手ならなおさら。しかしカズ選手は、高いモチベーションで自分を追い込み、厳しいトレーニングをこなしていても「こうすれば、まだ上手くなるんじゃないか」と素直に思っている。年齢の言い訳はせず、その状態をどうすれば補いプロとして戦えるかを考えているのだと思います。言い訳せず、素直に受け止め素直に改善。素直さは最強!

④責任感

自分が走り続けることで、影響をもたらすことができる――そう感じていることも、カズが現役にこだわり続ける理由の一つなのではないか。これはプロ選手なら誰もが持つ思い。しかしカズ選手はそれが人一倍大きい。元々の性格もあるでしょうが、歳を重ねるたびに背負うものや、同年代の方々の気持ちが乗り移ります。カズさんの背中には50歳の方々の希望も背負っている感じがします。




カズ選手の言葉から見られる強さ

①「なんでカズさんはそんなにずっとモチベーション高くいられるんですか」→「僕はサッカー一筋でやってきているけれど、サッカーを愉しんでいるというととにやっぱり尽きる」

どのインタビューも一貫してモチベーションを保つ秘訣は「楽しんでいる・好きである」のみ。本当に心からそう思っているんだろうなと感じます。逆に言うとできるできないで選択するのでなく、好きか嫌いかで選択することが正しいとも考えられます。最後に後悔しない生き方をされています。どうするか迷った時の指針にしたいですね。

②「それはどんな仕事でも通じることですからね。大事なのは、続けること。毎日、コツコツとやること。僕も、それが何より大切なんだって本当の意味で分かってきたのは、40歳を過ぎてからなんです。もう46歳を過ぎたけれど、サッカーを続けることの意味や影響力も、今、すごく実感していますね」

「続けることが大事」と人は言いますが、カズさんが言うと重みをぐっと増しますね。続けていれば本当にいいこともあるし、必ず力がついています。続ける。本当にそのモチベーションは想像をはるかに超えますね。

③「自分の感覚としては、50 歳でもいけるかなと思います。50歳って言っても、まだ100 歳の半分ですからね。まだまだ小僧ですよ(笑)」

自分に常に満足しないし、もう◯◯歳とは言わないですね。まだ◯◯歳です。と常にいう。これはにしきのあきらさんも同じことをおっしゃっていました。考え方の違いで全然自分の意識も変わります。

④「これまで本当にいいサッカー人生を送ってきた。でもそれは昨日までの話。今日もすぐに過去となる。明日をどんな1日にして、どう自分を高めるか。僕はそれだけを考えていたい」

過去の栄光を引きずらない。本当に大事なこと。しかし、年齢を重ねると、過去の栄光を抱え込もうとするのですが、カズ選手は全くそんなことはない。だから、今でも進化できるんですね!

⑤イタリア・ファッション界の重鎮と呼ばれる人たちにアドバイスを求めると、決まって「君が気持ちよく、楽しく着ればそれでいいんだよ」という答えが返ってくる。これはサッカーでも同じで、達人の域に達した名選手は戦術がどうとかよりも「自分が楽しむことが大事」

好きな人にはかなわない。これはなんでも同じです。カズさん苦しさより楽しさの方が大きく見えます。それが力となるのでしょう。

⑥仮にFW経験がない監督が僕にシュートに関して僕にシュートに関して指示をしたとする。「シュートでは教わることはない」と考えるようでは、伸びない。耳を傾け、プラスとなる何かを探すことだ。

個人的にはこれはすごいと思った言葉です。。
できますか??これ??シェフの人なら、フロント経験しかない人間に指導を受けているようなものです。これを素直に聞けていプラスとなるところを生かそうとする姿勢。すごすぎて怖いぐらいです。

⑦「学ばない者は人のせいにする。学びつつある者は自分のせいにする。学ぶということを知っている者は誰のせいにもしない。僕は学び続ける人間でいたい」

本当にその通りです。コメントすら無意味です。

⑧「目標や夢が寸前で断たれたのは、自分自身に問題があったんだろうな。(2度のW杯逃しが)僕を強くしてくれている。心の支えになっている。」

W杯に行けなかった理由を全て自分で受け止めています。それが本当に強さなんだろうなと思います。

お客様から見るカズ選手

『Jリーグデビューや1993年の「ドーハの悲劇」など、三浦選手のサッカー人生に一喜一憂した。「栄光も挫折も経験し、現役を続けてきた。不屈の姿勢にパワーをもらっている』

この気持ちわかりますね。もう自分の分身なのでしょう。同じ歳の人間が頑張っていると人間ヤル気が出ます。こういう思いを背負っているからまだまだ立てるんでしょう。

まとめ

言葉や行動見て、全てが素晴らしいし、50歳でも活躍すべくしてしていると感じます。一つでもいいので真似て実践してみるだけでも、全く変わると思います。40代の皆様、下を向いている場合ではありませんよっ。カズ選手のエッセンスを少しでも学び、ここから最高の人生にしていきましょう!!