サンクチュアリ』様々な成功者が愛読した日本を代表する漫画。出版から20年以上経ってもストーリー、言葉は心を打ちます。自分のしていることの意義やモチベーションが失われそうになった時などに読み返すとモチベーションを上げてくれます。いよいよ第四弾。佳境です。ぜひ、モチベーションを上げたい時などこれを読み返し、そして本を手に取っていただけたらと思います。

目次

『サンクチュアリ』とは

原作:史村翔
作画:池上遼一
発行:ビックコミックスペリオール(小学館)
時期:1990年12月〜(単行本初版)

ストーリー

カンボジアの戦乱の中、両親を亡くし、ただひたすら生きる為に逃げ歩き生き残った2人の主人公「北条彰」と「浅見千秋」。彼ら二人が日本に戻り、腐敗した日本を表と裏の世界から変えていこうと【ジャンケン】で役割を決める。そこから互いにのし上がり、日本に変化をもたらす。

名言1〜5

『サンクチュアリ』名言(No1)モチベーションを上げたい時のオススメ必読漫画
『サンクチュアリ』名言(No2)モチベーションを上げるオススメ必読漫画
『サンクチュアリ』名言(No3)モチベーションを上げるオススメ必読漫画!
『サンクチュアリ』名言(No5)モチベーションを上げるオススメ必読漫画!




心を震わす名言

コミック10巻からの名言!いよいよ佳境です。この本は本当にオススメです。

『その女が納まるところへ納まったって訳だ・・・。喜ぶしかねえだろう・・・。』

尾崎(六本木警察署勤務の刑事。石原杏子の部下)(コミック10巻

自分が愛していた石原副署長がとうとう北条と結ばれた夜。渡海の『・・・惚れていたのか!?』という質問に対する尾崎の言葉。『・・・今日はオレがおまえにキスしてやるよ・・・』という渡海の男として共感した返事も泣けます。

⇨ 自分の大好きだった相手が、わかってはいたけど違う相手と結ばれた時。
つまり自分が失恋したことが確定した時。そんな時に心からこの言葉を言えますか?
相手の幸せは自分の幸せなのは間違いないですが。。。本当に辛いのはこの短い文章からも伝わります。
でも、幸せを喜び前に進む。そういう人には必ずいい人に出会え幸せになれると思います。
そう思える人間でありたいし、そんな時に渡海のような友人も欲しいですね。

『それが国民の義務であり、責任だ!!』

伊佐岡幹事長(コミック10巻

こういう言葉がこの本を子供達にも読んで欲しい所以の一つです。敗戦後まもない日本。伊佐岡の若かりし時の演説中の言葉です。この言葉の前の文章もこの言葉の意味を知る上で重要です。
『たしかに今は貧しい!日本中が混迷している!だが今こそこの日本の10年先20年先を考えなければいけない時代なのだ!
日本という国は、どうあるべきか、日本人はどうあるべきか!日本の未来のために、学び、考えることを忘れてはならんのだ!』

敗戦後世界に前例がない程、急発展し、今や世界を牽引するまでの日本経済を作ってきた政治家、日本人はどう考え、どう日本を変えてきたのか。もちろん今置き換えたら時代錯誤のこともあるでしょう。しかし、これから世界で初めて超超高齢化社会を迎える日本。また輝きを放つためには、その時の思いや、行動に学ぶことは多々あるのではないでしょうか。けっして、過去を大事にするということではないです。昭和の良き所は学び、急速に変わっていく世界・生活の良さをクロスさせ、日本人の強みを出していけば必ずやまた世界を牽引できる日本を取り戻せると思います。

『・・・いいな・・・北条にだけは言わないでくれ・・・』

浅見千秋(コミック10巻

枯れ葉剤の影響で体が立っているのが奇跡なぐらいボロボロの状態の浅見。ずっと隠していたが遂に青木の前で膝をついてしまう。心配した青木に言った一言。

⇨ 最大与党民主自由党一強の伊佐岡幹事長を追い込み、いよいよ自分たちの思い描いた日本へ近づいてきた。その大事な時、隠し続けた病気に蝕まれた自分の身体の異変を見せてしまう。“自分の身体より、意志が大事。”という強い信念が出した言葉。弱みは一緒に思いを共有し進んできた北条にだけは見せられない。描いた事を絶対にやり遂げる。そういう思いが伝わります。そういう仲間と描く未来はどれだけ素晴らしいでしょう。経営者の方々はこういう2番手がいたら、どれだけ幸せでしょう。




『おめえはずっと自分しか好きになれなかった・・。それだけの違いだ・・・。』

渡海(コミック10巻

山王会の武闘派武藤が街で暴れ捕まった時に、それをいなしす為に話をした渡海。
「どうしてそんなになっちまったんだ・・」という武藤の問いに対する一言。

⇨ これは人としての成長にすごく大事な事を伝えています。自分以外の人を心から好きになる事で自分が成長できる。これは好きにさせた人も重要。それだけ愛情を注いだからこそ、そう変われた。これは男女の愛だけではないです。上司と部下という立場でも、教師と生徒という立場でも同じです。どれだけ相手の事を思う事ができるかどうかが鍵。
そのあとの伊吹の言葉も痺れます。「オレは武藤を変える事が出来なかった・・・。だが、北条はあの渡海を変えた男なんですよ!」人を変えられるだけの器の大きな人間になりたいものですし、そういう人に出会えた人も幸せでしょう。

『だが、どんな苦境の中でも陽は必ず昇った・・・』

浅見千秋(コミック10巻

自分たちの描いたゴールに向けて選挙戦を運んでいたはずが、伊佐岡らに仕掛けられ、次々苦境に立たされる。
そんなとき二人で行ったBARでの浅見の一言。

カンボジアでただひたすら生きる為に戦った日々を思い出しながら北条に言った言葉。
どんなに辛い一日でも、どんな長く辛い夜でも、陽は必ず昇る。必ず乗り越えられるはず。という強い意志が入った言葉です。
必ず昇ってくれる朝日のように、どんな状況でも立ち上がる自分でいましょう。良い事は必ずあります。

『一度後ろを向いたら、昇る陽は見えない・・・』

北条彰(コミック10巻

選挙戦スタートした最中、極道の本質が見えてしまう事件が勃発。逆境に追い込まれながらも力強く放った北条の一言。

⇨ 何かを為すという事は、何かを変える事。必ず摩擦は生じます。それに屈するようでは何も変えられないし、何も成し遂げられない。どんな逆境であろうが前を向かないと陽の光すら見えなくなってしまう。自分たちの意志から、背を向けるな。
それだけの信念をもって事を成そうとしているのか。事業にしても、政治にしても、何かを成そうとするなら、それだけの覚悟が必要です。



『ですがもっと根本にあるのは“日本人”という誇りでしょう・・』

ビセット米国補佐官(コミック10巻

日本人がなぜこのようなアメリカをも脅かす急成長を遂げたのか不思議だという大統領の疑問に対しての返事。

⇨ 今こそ我々日本人が持たねばいけない感情ではないでしょうか。日本の文化、日本の技術、日本のわびさびからくるおもてなしなどなど。日本人しかもちえない能力をたくさん持っています。少子高齢化など様々な問題があろうとも、日本人なら越えられる。その自信と誇りを胸に行動に変えていいけば。日本人って意外と自分たちの素晴らしさに気づいていないんですよね。これもわびさびなのか。。。

『歪んだ教育を与えれば、当然その教育も歪む!』

北条彰(コミック10巻

選挙戦で、国民から「教育の重要性」を問われた時の北条の言葉。
「人間は動物ではない。どうやって生きるか本能でなく自分の意志で決められる」
という言葉の後の一言。

⇨ これは先生だけでなく、親御さん、経営者含めた全ての方々が理解すべき事と思います。何故かというと、人は家族、出会う人で、出会う会社で大きく変わっていくからです。両親の教育が歪んでいれば、当然子供も同じようになる確率は上がります。
最初の会社が歪んでいたら、歪んだ社会人になります。付き合う仲間もそう。
もちろん、それに屈しない強い人も中にはいます。しかし、やはり上の立場の人間がその責任を負いしっかり教育してあげる事は大事です。人を創る。経営者の最大の目標ではないでしょうか。

『北条、伊吹にも、彼らの“生き方”の信念がある・・』

浅見千秋(コミック10巻

あと4日外からの嫌がらせに我慢できれば、選挙戦に勝てたかもしれない。それなのに何故待てなかったのか?という問いに対する浅見の言葉。

⇨ どんなに目標を達成しても、信念を曲げてまで得ても何にもならない。ということを表している。信念を曲げてでもまず選挙に受かる、信念を曲げてでも金を得る、信念を曲げても会社を大きくするなどなど。そんな事をして成功しても意味がない。一番大事な根っこの部分は何があっても失ってはいけないという事を教えてくれます。

まとめ

今回は10巻1冊分でしたが、いろいろ教えさせられる事が多い回でした。北条の信念、浅見の北条への思い、変化した渡海、などなどいろんな思いがみられます。ぜひ、この本は見てない方がいらっしゃれば一度ぜひみてください。これだけ入れ込む理由をわかっていただけると思います。一度の人生最高にしましょう!!